カサンドラな日々

「なぜか周りと噛み合わない」ズレを楽しむ人のブログ

引っ越しの話(1)「産後は辛いよ」

私は出産後、2ヶ月で引っ越しをした。

あの頃、本気で泣いた日々を、今少し笑いながら書き残しておこうと思う。

 

 

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絶望的な自分とお気楽な相方

妊娠中に、施工会社と打ち合わせ&工事をしていて

出産後1ヶ月くらいで新居の引き渡しになった。

自分や赤ちゃんの体調や生活の変化を考慮して

引っ越し日を出産予定日の2ヶ月後に設定していた。

 

当初、夫は「引っ越しは俺がやるから任せて!」と言っており

私は里帰りからそのまま新居へ移る予定でいた。

しかしあまりにも、私のメンがヘラちゃんだったので

母親との生活に限界を感じて、1ヶ月検診の日に

そのまま自分の家に帰った。

 

赤ちゃんを抱いて久しぶりに帰宅した家は悲惨だった。

家主が不在で放っておかれた家。

わかってはいたが、やっぱり家主は私なのだ。

 

そして慣れない赤ちゃんとの生活。

物に溢れた部屋。

全てのペースが乱れて、無条件にイライラする。

 

授乳しながらカレンダーを見る憂鬱。

「あと土日を2回迎えたら、ここを出ていかないといけない」

みたいな計算をして焦っている日曜日に

夫は「天気がいいから今日出かけようか?」という提案をしてくる。

 

え、ばかなの?

そもそも、あなた、自分一人で引っ越すつもりだったのなら

もっと片付けておきなさいよと、横目で夫を見る。

 

でも、一度くらい、天気がいいからっていう能天気な理由で

外に出て、新メンバーとのお出かけを楽しんだ方が

夫婦の関係性は良かったのかもしれない。

関係性が悪くなると、共同作業は本当うまくいかなくなるから。

 

産後はずっと「産後」なのだ

それで引っ越し1週間前の日曜日

「本当にやばいよ」と夫に泣きつくが

夫は「徹夜すればなんとかなるよ」という回答。

 

徹夜しても絶対間に合わないし。

私かれこれ2ヶ月近く、ろくに睡眠も取れずヘロヘロなんですけど。

 

ここでさらに徹夜したとして、その睡眠不足をどこで挽回できるか?

目処も立たないし、まじで死ぬ、とオヨオヨ泣いた。

 

仕事で少々無理しても、今までだったら「終わったー!」っていう瞬間から

心身は解放されて、とりあえずの睡眠や休息は取れて

なんとなく元のスペックに回復していくじゃないですか。

 

でも産後は違うんですよ。

回復する時間が一向にやって来ないんですよ。

自分で時間を作ることが出来ないんですよ。

どんどん積み上がっていくんですよ、疲労が。

 

私は今だから思うけど、1年半くらい「産後」でしたよ。

中には、卒乳するまで、幼稚園に入るまで、3年くらい産後という人も

もっと言えば「私は20年間産後だったわ」という苦労人もおる事でしょう。

 

とにかくパートナーの能天気ぶり、現実を見れていない感じに

心底絶望しておりました。

 

ヘルプを出すが 

そこで私は、申し訳ないなと思いながら、義理の両親にお手伝いを頼みます。

ヘルプを出すの、すごく苦手な人間だったのです。

でも、もう限界を感じたから。

家に来てくれた義母が、全く片付いていない部屋を見て

吐き出すように言いました。

 

「全く、呑気な夫婦だね・・・」

 

ちょっとムッとしましたが、これは面白いぞと思い

帰宅した夫に早速報告します。

 

「義母さんがね、全く呑気な夫婦だねって言うから。

いえいえ呑気なのは、あなたの倅ですよ〜。

私はその被害にあってます。

本当に呑気な人と結婚して困ってます(笑)

って言おうかと思ったんだ〜!!あはは・・・あれ?」

 

夫、突然の激怒。

 

「フザケンナヨ!!

こんな小さいな赤ちゃんと生活していて、、

部屋が片付くわけないだろうっっっ!!!」

 

 

え?何?

この人は何に怒ってるの?

え?え?

 

私の発言に怒ってるの?

いや、違うようだ。

 

戸惑いながら、怒りの収束を待ちます。

「フザケンナヨ・・・」夫の怒りは収まらないようでした。

 

 嫁の立場が危うい

翌日、義母から私宛に謝罪が入ります。

「何も考えず、呑気だなんて言ってごめんなさい。」

 

え??

いえいえいえいえいえいえいえいえいえ!!!!!

本当に呑気なんで〜〜!!

その通りなんで〜!!!

大丈夫ですよ、気にしてません。

いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ!!!!

ねえ、本当、呑気ですよね、私たち。

お手伝いに来ていただき、ありがとうございましたっ!!!!!

来ていただいのにすみません。

全然気にしてませんからっ!!!

 

 

義母さんに、焦って弁解しながら。

恐縮しながら。

 

「あいつ(夫)は何を言ったんだ?」と考える。

 

これ、嫁としての立場がない。

息子に怒られている義母さんの顔を思い浮かべてみる。

 

「なんでそう思うの?」と聞かれてもうまく説明できないが

多分、義母はプライドが高い。

肌の感覚で感じるのだ

「絶対この人を怒らせてはいけない」と。

 

あの場で笑って謝罪&礼を垂れていたはずの嫁は

不用意な発言に本当は傷ついていて、それを夫にチクっていた。

 

そういう事実だけが残ってしまった気がしてソワソワした。

 

 

「おい!お前何言ってくれてんねん!

義母さんに謝られてめっちゃ気まずかったぞ!!」と夫に訴えてみるが

夫はまだ頑なに、「いや、俺は許せないんだ」モードに入っておった。

 

 

この話を3年経った今、夫にしたら

「うわー俺やばいね笑。ちえちゃんの立場ないね笑。」と笑っていた。

 

怒りに支配され、視野が狭くなるという現象は恐ろしい。

 

引っ越しの話はまだまだ続く。